どうして「安い」方向にしか向かわないのか??

数年前に比べると、いろんなものが安く手に入るようになりました。100均も充実して、なかなか使えるものも多く、しかもおしゃれ。

ホテルも1万円を切るなんて珍しくなくて、しかもほとんどのサービスはそのまま。

医療費だって、高齢者にはきつい面もあるのかもしれないですが、少しの体調不良で気軽に行けるレベル。

こういったことが普通になって、ほとんどの人には嬉しいことだと思います。

ただ、私には、これが本当に良いことだとは思えないのです。だって、その証拠に宅配やコンビニのいろんなところで報酬と労働のバランスのゆがみが出ているし、そもそもサービスや製品を安売りするって、経済的にも良いとは言えないし、安い報酬をもらってきつい労働は続かないですから。

疑問に思うのはITが進化しているのに、それに伴って労働面もITに合わせて増やしているような気がする。通常、ITを駆使できれば、労働は減少するんじゃないでしょうか???でも、労働力重視が日本なんですよね。。悲しいことに。労働とか、努力とか、力を合わせて。。とか精神論が好きですからね、Japan

何でも安ければいいってものじゃないと感じます。高ければ、それなりに魅力的にも感じるのだろうし、今は、ほとんどのものが簡単に手に入る状況で、メリハリもない感じがします。

さらに、政治家など、街頭演説を聞いていても思うのですが、「医療費の引き下げ」が本当に良いのか??ってこと。日本は、健康保険制度で、社会保険か国民健康保険に加入しているのが普通で、数百円から数千円で通常の通院ができる。だから、少しの体調不良でも病院にかかって薬で治すってことが簡単にできてしまう。

結果、普段から体を鍛えたり、健康管理をする必要はなくて欧米に比べると少ない。もちろん、食事に気を使っている人は多いかもしれないけど、筋肉をつけるとか、定期的な有酸素運動をするとか、普段から医者のお世話にならないように体を鍛えることが習慣になっていない。

それは、「いつでも体調が悪ければ病院に行けばいい」ということからきているんじゃないかな。アメリカに住んでいる友人が言っていたけど、とても高くて日本みたいにしょっちゅう病院になんてかかれないって。だから普段から体を鍛えてるって。

アップルウォッチみたいに健康管理するツールが欧米でウケるのがわかる。ああいったツールは日本ではそれほどウケないかなって。

更に思ったのは、ジムの会員料金が高齢者に安いこと。高齢社会で高齢者の人口が多いのに、そこを安くしてどうする??20代ー40代の活躍する世代には高い。しかも、ジムに行く暇がない。結果、70代以上の人の体力がめっちゃ上がっているとか。活躍する人に安くして、もっと活用してもらって、健康な人になってもらい、更に活躍してもらう、って考えにはならないのだろうか。

そしてもっと言うと、高齢者が元気になって、もっともっと長生きして、若い人が早死にするようになって、年金制度が壊滅するとか思ってしまう。家族には長生きしてもらいたいとは思うけど、一定の歳になったら仕方ないことでもあると思う。

だから、医療費やジムなどの健康管理に関する費用を引き下げればいいって問題じゃなくて、それは本当に医療が必要な深刻な人のためとして、むしろ引き上げた方がこの先数十年先の国のためにはいいのではないかと思う。みんな普段から体を鍛える体制にもっていくのも政治家の立派な仕事なんじゃないかなと思う。

いろいろな国にいってみると、欧米に比べて日本はかなり物価が安い。アジアを除いてランチが500円で食べられる国がどれだけあるか、タバコが500円で買える国がどれだけあるか、10,000円以下で泊まれるバスルーム付の部屋を提供するホテルがどれだけあるか、。。

最近は、「安い」とか「激安」とか見ると不安になってしまう。品質は大丈夫なのか、どれだけの儲けがあるのか、そしてその陰で犠牲になっている低賃金重労働の人がいるにきまってる、日本の経済がダメになる。。。なんて。

サービスや製品を安売りせずに、もっともっと堂々と高く提供した方がいい気がする。インフレの時代は高級なモノに憧れたり、頑張りのメリハリももっともっとあったように思う。

Premium Friday もいいけど、もっと本質的なところを改革しないといけないんじゃないかな。

デフレで報酬も少ないのに休みばかり多くてもどうかと思いました。




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